2年前
大きなリサイタルをしました。
リサイタルに大小はないでしょうけど、敢えて言うなら企画が大きくて💦
前半はソロ、後半は二台ピアノと2人の打楽器。打楽器は もちろんありとあらゆる種類のものです。
まず練習場所確保。
ホール備え付けの練習室でグランドピアノが2台用意できるところ。半日は楽器の搬入搬出にとられますので、それを2日間連続でおさえられるところ。
どうしてもないときは、うちのレッスン室の家具を移動させて キツッキツの中やりました。
それから 編曲のお願いと譜よみ。
オリジナルではないので、注意しないと音間違いやリズム間違いにつながります。
そして。
セカンドピアノを受け持ってくれた3人の若者のレッスン。
だいたい私自身がファーストをやってますから、弾くのに必死なバルトークなどはセカンドどころではないのが実情ですが、そこを敢えてセカンドに神経を集中させ指示を出さねばなりませんでした。
もちろん、事務的なことも自分でやります。
印刷関係の手配、大事なチケット売り、お手伝いの方の手配など。
東京の事務所に所属してるプロではありませんから、何から何まで自分です。
もともと事務作業が好きなせいもあり、苦にはなりませんが しかしこのときは諸に演奏にバタバタが出てしまいました。
ソロを弾くのに あまり手の自由が効かなかったことなんて記憶にありませんが、このリサイタルはそういうものが散見。
自分では過去例にない 不出来です。
終わってからの観客の方の評価は意に反してとてもよかったのですが、いまだにこのときの不甲斐なさは、私の心に深く残ってしまってます。
だからこそ、先日のコンツェルト二連発は異様なる見えない恐怖との闘いでした。
準備万端のつもりでも、髪の毛一本ほどの邪念で、当日の演奏なんていくらでも狂いが出ます。
万端には万端を重ね、重ねたものにまた重ね………
それが少しだけの自信となります。
このリサイタル後の本番で、このときのような制御不能になったコンサートはありませんが、生涯 私の指針になる演奏会だったと思ってます。
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