自分を変えていく忍耐
根性論が好きな日本人のセリフではありません。
オランダのオペラ研修所の所長さんに ある歌い手(日本人ソプラノ)が「プロで歌っていくのに大事なことは?」と尋ねたときの答。
例えばオーディションなどでトップバッターになったとしても、いつものように最高のコンディション及びメンタルを保って歌えるか。
これもまた忍耐の1つ、と。
要するに 逆境(とおぼしきこと)に立ち向かえる自分を日々培っていっているか、ということが 世界に通用するプロのあり方、と言いたかったのでしょう。
わかるわーーー
思わず 読んだとき うん、うん、と頷いてしまいました。
練習しているときも。
本番前の舞台袖に待機しているときも。
本番で第一音を出す直前も。
闘ってる相手は、弱い自分や昨日と同じレベルにいる自分。
「いつもと同じように弾こう」
この考えそのものが すでに負けてますからね……
そうではなく 無になり ただひたすらに音を聴き 音楽の中に瞬時に入って行く、この作業のみに徹する。
そうやって 自ずと出てくるもの それが、その曲に対して自分が勉強できたことなんだと思います。
「いつもはできるのに」は「できてない」ということ。
ほとばしりでるものがクオリティ高くあるためには、全ての感覚を駆使して勉強するしかない。
プロ、という言葉は プロフェッショナルのプロ。
そして プロセスのプロ。
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