師匠

日本って面白いです。

何歳になっても レッスンに通ってないと「それってどうなの?」的に ちょっと否定的に見られる。
「謙虚じゃないよね」とでもいうか………


とんでもないことです。

もちろん全員に当てはまることではないかもしれませんが。
私は一人で勉強していると いろんな先生方に教わったことそのもの、そしてそこから派生してくるもの、それによっておこるであろう問題点、その問題を解決するための期間、そこまでは自分で考えられるようになってます。

レッスンに行く方がずっとずっと楽です。
ただ、レッスンにいくと 「言われたことを守らねば」という感覚になってしまう、それがあまり私にはベストではないので この12年くらいはヨーロッパの先生にも 日本の先生にも見ていただいていません。本番の出来不出来は、他人の意見を伺うまでもなく、自分の中でダメ出し量産。
お客さまがどれだけ誉めてくださっても、自分の中でダメなものはダメです。口にはその場では出しませんけどね。そこに妥協は 髪の毛一筋ほどもありません。し、そこで妥協する危険のある方は、やはりレッスンに行かれた方が安全だと思います。

でも、私の血肉となっている技術は すべて先生方につけていただいたものです。
あらわそうとしている音楽は、今の私そのものです。
だから人間を磨かねばならなくなる。
その作業あってこその、音楽です。


師匠とは………

いずれの分野においてもですが、その方の存在があるから頑張れる、そんな生きざまをしてらっしゃる方 …だと 私の心の中を占めている複数の師匠を思い浮かべて そう思います。


そして、その考え方の浸透が少しでも広がれば 音楽界の徒弟制度のようなものも 若干変化をするかもしれません。

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