音楽のもたらすもの

よく言います。

「音楽は 人の心を癒す」と。

少し懐疑的な目でこの言葉を見ることもありました。

では 大震災のときに一番欲するのは音楽？

いいえ、違うでしょう。

大病を患ったとき 音楽を聴きたいと思う？

苦しすぎるときは 音すら聴きたくないことも多いでしょう。

でも、今朝 仕事へ向かう車中で。

ふとつけたFMラジオから すっばらしくうまいバスーンの音が。

ヴィヴァルディのファゴット協奏曲。

まぁ、品格もあり テクニックもあり かつ自然。

実はあまり調子がよくなく、朝から仕事へ行くのが気重だったのですが、聞き惚れながら向かううちに 心がすっかり軽く。

あーー、音楽が体の不調を緩和してくれたんだなあと実感。

そして、午後は ある演奏会へ。

意を決して書きますが これがまた類稀なほどのソリストの不出来。

ここまで悲惨な演奏を聴いたことは、私の人生のなかでも数えるほどしかありません。

聴いている途中から なんだか血の気が引いてしまい、手は冷たくなり、頭痛が。

音楽が体を不調にさせてしまったようです。

音楽に振り回された1日となった本日。

そして、聴いてくださる皆様に少しでも 安堵と安らぎと癒しを感じていただけるよう 精進を重ねようと 私も勉強のしなおしです。