再開
数日前の新聞の記事です。
舞台上で奏者はマスク着用、管楽器の方はプラスチック板を前において 演奏したようです。
お客様は 満席にするとくっつくので、予め人数を決め、そして隣同士座らせない。
だいたい、ホールのキャパシティの半分~1/3といったところでしょうか。
こういう形の演奏会は、主催者が奏者以外にいてプロモートしてくれないと 成り立ちません。
ホールの半分が満席認定ならば、狭いところなどでは とてもじゃないけど 諸経費すべてを賄えませんから。
私は演奏会のみで生活している音楽家ではないので 幾分気持ちを冷静に保ちながら 世の中の流れをみることが可能ですが、演奏のみのプロ活動している方は大変だと思います。
テレビで「このご時世に音楽が必要とされているのか悩んで 演奏会やるべきか躊躇します」という東日本大震災のときの番組を観ました。
私は その考えはおかしい、と思っている一人です。
私たちが奏でる音楽が、世の中の人に必要とされてるかなんて とてもおこがましくて言えません。
音楽によって救われてるのは、奏でている奏者その人なんです。
自分の生きている拠り所が、たまたまそこに存在する客席に座った方の心に響く、それが演奏会なんだと思います。
高みから与えているのではなく、一緒に泣き一緒に喜んでいる。
それが 音楽の存在意義ではないでしょうか。
0コメント