行間の思い

 本年度もあと少し。
受験生も無事合格し、大学生も無事卒業し、みな希望通りの進路に舵をきることができ、 もめ事のない年度末となりました。

1年を通じて 生徒、そして生徒のご父兄と意思疏通が万全である、というのはなかなか難しいことで。

胃がひっくり返るようなことをやられたり、胃が飛び出てくるようなことを言われたり。

しかし、今年度は穏やかに(胃痛は自分の本番のせいのみ)1年過ごせました。


その中で最難関の大学に合格した子がご挨拶に来てくれました。
彼女は生徒、というより同志みたいなもので 合格の一報が入ったときは 嬉しさも一瞬のこと、寂しさが私の心を占領して なんかなぁ、ご挨拶なんか来られたらいよいよだなぁ、とその日が来るのを見ないようにしてた気がします。


そんな心と裏腹に楽しく時はすぎ、そろそろ、というときに 彼女から手紙を渡されました。

便箋3枚にきっちり埋まった文章。
その行間にある 私への思いが、いやというほどよく分かり 頭が下がりました。
美辞麗句を並べずとも、大事にしてくれている心は 自ずと出てくるものです。

どんなに辛くとも苦しくとも、古賀先生が待っててくれるから もう少しだけ頑張ってみよう。
そう心に留めておいてもらうため、いつまでも健康で勉強し続ける先生でないとな、と気持ち新たに。


それでも、寂しいですけどね。

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