今年もまた
我が家のひめりんごが満開の花を咲かせました。
こんなに大きなひめりんごの木は珍しいらしく、お役所の方からお願いされて写真撮影されたこともあります。
私が帰国した頃は5月の連休前くらいに咲いていたのに、温暖化なのか年々咲くのが桜と同時期に近づいてきてます。
実はこのひめりんご、幹はかみきり虫にやられて、スカスカ。
一昨年 剪定と消毒に来てくださった業者のお兄さんが、「よく生きてるなあ」と感心したほど。
そして、この花が咲くと 連鎖的にいろんな子供の顔が浮かびます。
この木の周りを走り回ってて転んで大泣きして帰った男の子。
この花に群がる蜜蜂を恐れてレッスン室になかなかたどり着かない女の子。
食べられない、ってあれほど言ってるのに 花のあとにたわわになった実を口にいれて しぶくて吐き出した我が子。
本年で帰国して18年目になりますが、私と同じ数だけ生徒の成長を見ているひめりんごです。
そして、それに伴う葛藤や苦しみも見てきてくれてます。
スカスカの幹が、どうか親御さんたちの苦しみをすいとってくれますように。
我が子と我が身を同化させないように。
それを見守れる私であるように。
この花が咲くと そう祈らずにはおれません。
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