行間をよむ美徳

この数日間、テレビや新聞を賑わせている 日大アメフト騒ぎ。

指示した、いや言ってない、そういうふうに受け止めた、それは意識の乖離だ、と微妙な言い回しで応酬しているようですが。


もともと この「言ってはないけど雰囲気でわかるよね?」という文化、全くないとは言わないけれどヨーロッパでは少なかったと思います。

元来 はっきりと意思を伝えることに躊躇のない国々ですし、はっきり言って相手が傷ついても それは事実だから、という考えの人が多い。
私も大概 口がきついほうですが、その私ですら辟易とすることが向こうでは何回もありました。


でも、あまりに空気を読まれても ものすごく困ることがたくさんあります。

「人より先に伸びていかなくても 長い目で見て」→「今は他人より劣ってるんだ」

「Aの曲もいいけどBの曲の方があってるんじゃない?」→「Aは弾けないっていいたいのか」


「コンクールばかり出ると 大事なもの見失うから、その時々で判断しようね」→「古賀先生はコンクール嫌いらしい」


などなど。

へ?言ってませんがな、そんなこと?

ってなことが それはそれは山ほどありました。

言って悪し 言わんで悪し。

指導する立場にあるものって 本当に難しいです。


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