道
ゴールデンウィーク後半は連日お仕事。
休み中でも 専門にすすむ生徒たちは休めません。
合間の気分転換は専ら草むしり💦
そんな中 ドイツの音大で長いこと教授をなさってた先生のレッスンがあるということで、生徒が2人受講することになり、私の運転で皆で連れだって行って来ました。
そうだそうだ。
こんなだった。
テクニック的にどこがまずいとか、どこが弾けてないとか、そんなこと意に介さないんだった。
それよりもどう考えているのか、どんな音が欲しいのか、どんな構成にしたいのか。
とにかく どうしたいか、どうせねばならないのか、その為に足りないことはなにか。
そういう、頭を使うレッスンを私はヨーロッパでうけ、鍛えられてきたんでした。
日本に帰国して19年、形を体裁よく整えることや 無難に弾かせないとマイナスになりかねないことに気兼ねして 自分が信じて進んできた道をずいぶん見ないようにしてレッスンしてきました。
「ここはヨーロッパじゃないからね」という心ない言葉も よく言われましたし。
でも この先生ははっきり私におっしゃいました。
「ベートーベンはドイツ語で語る音楽にしてください。(受講曲が2人ともベートーベンのソナタだったので)ドイツ語のリズムとアクセント。これが最も重要になる。」
これは、先生とドイツ語で会話していた私への よい意味での戒めに聞こえました。
あなたは、ドイツ語で生活している国にいたんでしょう?それを生徒に伝えなさい、と。
この19年で それはそれ、これはこれ、と諦めざるをえないことがたくさんあり、自分の演奏には生かしても、生徒にそれを教えていたかと問われると………かなりグレーです。
巷の喧騒に翻弄されることなく、自分が歩んできた道、そして信じて学んできた道を これからも進んで そして伝えなければ、と決意新たにしたゴールデンウィークでした🍀
0コメント